初めて、だったかも知れない。

………ううん、初めてだったの。




【楽園の穴】




クラスで違う意味で浮くようになったのは、日向 棗とか言うヤツと敵対してから。
別にどうでもいいし、気にとめないんだけどたった1つだけ…………
その親友の『乃木 流架』彼の存在が気になった。というより…気になる?



始めに会話という会話をしたのは、何がきっかけ_____わすれちゃったよ。まぁ、気にしないで。
ともかく、そのきっかけのおかげで………今凄っっっくややっこしい事になってる。
・・・と言うことだけは確実なんですよ、お姉様。



はい、バカやってすみません。
たまにはバカも言わないと、変に緊張しちゃうじゃない。
ただでさえ、そうただでさえ危うい 状 況 だというのに!!




先ほどから1人で"うんうん"と意味の分かるようで分からない思考をしている少女が約1名いた。
深紅の瞳に近く、金髪というよく目立つ(?)姿である。
そんな彼女の手にはどこかのお守り袋があり、右隣には凜とした顔立ちの「佐倉 蜜柑」。
左隣には「安積 柚季」。正面にはさっきどうでもいい呼ばわりした黒猫と(すでに名前を言っていない)
その親友の「乃木 流架」がいた。


「ぅぁうぁ……もう、いい…。」


うめき声を上げるが、己の中で決着がついたのか何かを諦めたようだ。
その様子を「佐倉蜜柑」と「安積柚季」はチラリと一瞬だけ見たと思ったら、
すぐに正面に見直り隙がありまくりの姿勢で相変わらず立っている。
と言う状況だ。_____そのくせ、隙がないというのが凄いらしい。

ソレはともかく「 」の意見を待っていたのには意味があるのだろう。
しかし、当の本人は知らなかった。その大事な意味を…。



「………ねぇ、どうしてわたしの意見を待ってたわけ?柚季に蜜柑?」

「「……………。」」



(この2人は……##)


内心怒りをこみ上げるが、切れても仕方がなくそのまま冷えていった。
そして、それからの話しは流れに流れ、目の前の出来事が言い表せないまま、
次の場面に移りZのアジトに居たのであった。






「お帰りなさいませ。」
「任務ご苦労様でございます。」

その言葉が、に向けられたモノでないと分かっていなくても、
その人物が知らなくてもここでの[決まり文句]みたいなモノでそのまま疲れ切った顔で
素通りをしようとするを止めたのは隣に居た声の主だった。

?」
「…………疲れた。とにかく疲れた。とっぷりと疲れた。」
「___ご苦労さん。」
「そりゃ、どうも。って…どうやってここまで来た?んっとぉ…ぅ…ぁ…ぉぃ…ぇ?」

「「……………?!」」



完全に思考が回ってないと判断した2人は支えようとした矢先に倒れたのを
やっとの思いで真後ろへ倒れ崩れたの後頭部をぶつけないようで助けたのであった。




その手にはやっぱりお守り袋が_______。




青白く光った。
ように見えたのは、きっと気のせいではない____かも知れない。

けれど、それはまだ先の話なのだ。




fin

投稿者からのコメント

こんばんは&お久しぶりです。現在AM2:30でございます。
こんな時間に投稿するわたしって……;

プロローグと言うヤツです。そして色々な話しが一気に出てきたプロローグです。
訳分からなくて十分です。
では、近いうちに連載スタートしたいとおもいつつお休みなさいデス。

日阪 すぐり

P.S. 内容完璧パラレル夢小説。(どんだけシリアスにさせようか…/ぁ)

2005.11.13