++今でも変わらない思い 中編5++


「佐倉蜜柑!!今すぐに開けなさい!!!」

蜜柑は、「イヤや!!」としか言わない。
すると、先生たちが、ドアを押して中に入った。

「来るな!!来ないで!!」

蜜柑の叫び声が聞こえる。

「早く、暴れないように抑えて!!」

蜜柑は、「離して!!」としか言わない。

「これじゃあ、傷口が開くだけだ!!今すぐ手術室へ!!」

蜜柑を連れて行く看護婦。
その後、蜜柑は硬直しただけだった。

「蜜柑ちゃんそうとうショックうけたろうね。蜜柑ちゃんにとって
 大事なサナちゃんだもんね」

蜜柑が口をひらいたのは、午後3時。

「ねぇ、シラあの時爆発を起こしたのは誰・・・・」
「え?確か棗くんと裕樹くんだけど・・・」

蜜柑が、シラに「呼んできて・・」と弱々しく言い、シラが棗・裕樹を連れてくる。

「ウチあんた等を許さないから・・・。
 サナをこんな目に合わせたアンタ等を許さないから・・・」

蜜柑の手には、血を流しすぎて麻痺した手がある。




「もう知らない。アンタ等なんか・・・」




_________蜜柑は、それ以来・・・棗・裕樹とは、話さなくなった。




「蜜柑ちゃん、クールになって蜜柑ちゃんらしくなったような気がしない??」

そこに、蜜柑の、ファンクラブがやって来た。

「蜜柑ちゃんに、逆らった人なんか勝てるはず無いじゃない」

ファンクラブのリーダー:篠浦 美菜が言う。

「そうよそうよ、リーダーに賛成!!」

ファンクラブ副リーダー:松島 恵美も賛成する。
その他 部員10名も・・・

「やめなよ!!棗君も裕樹君も、悪気があってやったわけじゃないし!!!」

シラが言う。
その時、蜜柑が放った言葉は・・。

「分かってる!!悪気があってやった訳じゃない!!だけど・・・」

蜜柑は、また黙る。

「とにかく、これ以上・・・こっちの世界へ入ってこないで・・・」

蜜柑は言う。

「蜜柑ちゃんが言うのならば・・・」

ファンクラブリーダーが言う。
蜜柑は、ホッとする。
・・・でも、これからが本番である。




続く・・・・


投稿者からのコメント

また、なんか書いてて楽しかったです。
この続きも頑張って書きたいです!!

2005.9.19