++今でも変わらない思い 中編6++


何でだろう心が痛い。棗達は悪気があってやったわけじゃないのに。

「なんで、何にも喋らないんだろ・・蜜柑ちゃん」

シラが心配そうに言う。

「シラ、それは蜜柑自身が解決する事。私達が入っちゃいけないわ」

シラは、「そうだけど・・・・」と言った。

「分かったなら行きましょ。理科室」
「え?何で理科室?」
「あら?アンタ、さっき言われたじゃない。先生独りじゃ運べないから手伝ってくれって」

蛍が言った言葉にシラは「そうだったけ・・・」と言って、とぼける。

「ふーん。それじゃあ行かなきゃ」

2人は、理科室へ行く。




____________その頃の、蜜柑。


「ウチ、棗達と全然 話とらん」
「何やってんの。蜜柑」

急に、裕樹に、話しかけられてビックリする。

「え・・・あ・・ゴメン!!」

蜜柑は、急に走り出す。

「え!?蜜柑」

裕樹が追いかける。

「ゴメン、裕樹!!ウチ裕樹に怒ってばっかでゴ・・」

急に裕樹に、口を、何かで当てられた。
ハンカチみたいな。
だんだん、眠くなってくる。

「ゴメンな・・。蜜・・」

裕樹の声が、蜜柑には薄れて聞こえる。




____________その頃、教室では・・・


「なんか、蜜柑ちゃんが、裕樹君と話してたよ!!」
「仲直りしたんだね」
「でも、なんで、教室に帰ってこないんだろ・・・・
 放送鳴る5分前には帰ってくるのに・・」

その時、外に誰かが出るのを棗、蛍、流架、シラ、が見つける。
その後ろ姿は、正しく裕樹である。裕樹の手には、人が居る気配があるが・・。
蜜柑である!!
慌てて裕樹を追いかける4人。
だが、裕樹は、いつの間にかいなくなっていたのだ。
そして、探す棗達である。




続く・・・・


投稿者からのコメント

久しぶりに書きました。
遅れてすいません。
裕樹は結局何なのかは、この後 書いていくつもりです。

2005.9.19