++蜜柑の決意++


蜜柑の今いる所は、アリス学園の出口。
蜜柑と言ったらいつも笑顔で明るい性格と思っている。
あの日から、蜜柑の性格は変わった。

「バイバイ、蛍」

蜜柑は夜、アリス学園を出て行く。
蜜柑が、出て行くのを気がつく先生たち。が、追いかけはしなかった。
今の蜜柑は、『九尾の狐』として恐れられていたから。
先生は、いつも蜜柑の席を、はじにする。
なので蜜柑は決意した。スイスのアリス学園に行くと。



__________数日後


「ふ〜。蜜柑がいないとイライラするわね」
「なんで?」
「だって、このクラス、まとまりが無いんだもの」

蛍は、言う。

「それにしても、蜜柑ちゃん、どこ行ったんだろう」

委員長の疑問に、みんなは、静まる。

ガタッ

棗が急に立った。

「行くぞ。流架」
「えっ!?」

ガシッ

「アンタ、逃げる気?」
「なっ!?」
「今井っ!?」

蛍は棗の肩から手を離し、言う。

「蜜柑の行く所は、分かっているわ」
「_____________っ!?」
「・・・スイスにあるアリス学園よ」
「えっ!?」

カチャッ

「_________っ!?蜜柑!!!」
「どうして此処に!?」
「さっき、道路を歩いていたら、鳴海先生につかまった」

蜜柑は、しょんぼりしながら言った。

「・・・よかった」
「・・み・・皆はウチの事、怖いとか思ってる?」
「・・・・馬鹿。大事な女の子だよ」
「蛍(泣)」
「九尾を持っていたって、蜜柑は蜜柑よ」

蛍は蜜柑に言う。

「皆」

蜜柑はアリス学園に、いる事になりました。



END


管理人のコメント

運命と言うのは残酷なものですよね…。
欲しくもない妖怪の能力を植え付けられたのに、蛍や鳴海先生らは
蜜柑の“存在”を肯定してくれる…。
この言葉にどれだけ救われた事でしょうね。
投稿してくださったユリ様、ありがとうございました。

2005.9.14