++今でも変わらない思い 前編++


蜜柑が、スイスの学園に入ってやや8年。
いつもと変わらない1日を過ごしていると思いきや!!

「いい加減にしなさいよ!!蜜柑!!!」

ぶつぶつと、呟きながら蛍は言う。

「そうだね、佐倉が行って・・・」

流架が、月を数え始める。

「あ〜鬱陶しい」

蛍が、急に騒ぎだす。

「私、行くわ!!スイスの学園へ・・・フフッ」

不気味な笑い声と、共にスイスの学園へと向かう。











「此処ね、スイスの学園って。以外に広いのね」

蛍が感心していると、急にベルが鳴る。

「み・・・蜜柑」

「うるさい!!今、脱走してんのに邪魔しないで!」

今までの蜜柑とは、性格が全然違う。

「蜜柑??」

「だから、うるさいってば!!」

蜜柑が去っていくと、急に蛍が倒れこむ。

「うそでしょ?蜜柑うそでしょ!!!」

蛍は叫ぶ。だが、蜜柑には届いてない。

「バーカ」

蜜柑は、それだけ言い残すとまた、遠くへ行ってしまう。

悲しい、苦しい、蛍にはそれだけが残る。




「とにかく、入ろう」

流架の言葉に支えられながらも、蛍は立ち上がりスイスの学園へと入る。

先生に案内された先は教室。
でも、騒ぎ声が聞こえる。

「さぁ、入って」

案内された先には・・・・

「あ〜さっきの、蜜柑ちゃんを呼び捨てした人だ〜」

蛍は、そんな事お構いなく蜜柑の方へ近づく。

「蜜柑!!」

「アンタらのせいやからな!!アンタらのおかげでつかまったんや!!
 ウチは許さん!!」

周りの人たちが「そうだよ、そのとおりだよ!!」と言う。

「ウチは!!「それぐらいに、しとけ。蜜柑」

「でも、ウチは!!「蜜柑!!こいつらに言っても 分かりっこないさ」

蛍が、その子に目を向けると男の子だった。

「でも、裕樹!!・・・ウ・・・ウチは許さないからな」

走って教室を出て行く蜜柑。

「アイツに、手ぇ出したら許さないからな」

…と言って、教室を出て蜜柑を追いかける裕樹。

「何よ、アイツ」

「知らないのか??あの子たち、結ばれてるって?
 それに、蜜柑ちゃんの扱いは裕樹が1番慣れてるって?」

「「「は?」」」

「ま、確かめてみたら?・・・」




続く・・・


投稿者からのコメント

何か楽しく書きました!!とても、楽しかったです。
この、続きは、頑張って書きたいと思います!!

2005.9.17